パチンコで玉詰まり(ぶどう)した時の正しい直し方|店員対応と「お詫びのサービス玉」
パチンコ遊技中に、玉が特定の釘の間や役物内部に固まって詰まってしまう現象を、通称「玉詰まり」またはその形状から「ぶどう」と呼びます。このトラブルは、遊技を強制的にストップさせ、出玉の損失にもつながるため、遊技者にとっては非常に焦る瞬間です。
しかし、玉詰まりが発生した際に最も重要なのは、冷静になること、そして適切な手順で店員に対応してもらうことです。誤った対処をすると、損失が拡大したり、台の故障につながったりするリスクがあるからです。
この記事では、玉詰まりが発生した際の正しい対処法の鉄則と、店員が実践する直し方、さらにはトラブル解決後にお詫びとして提供される「サービス玉」の慣習についても詳しく解説します。
このページの目次
1. 【鉄則】玉詰まり発生時に「絶対に自分で触ってはいけない」理由
「早く直したい」という焦りから、自分で台を叩いたり、詰まった玉を無理に押し出そうとしたりする行為は、絶対に避けるべきです。自分で触ってはいけない理由は、遊技者の期待値を守るため、そして台の安全を確保するためです。
理由①:釘の微調整が狂うリスク
釘は1本曲がっただけでも、1,000円あたりの回転率が大きく変わるほど繊細です。玉詰まりが発生した箇所を無理に触ったり、台に衝撃を与えたりすると、周辺の釘が曲がり、その台の期待値が大きく低下する恐れがあります。
優良台を選んでいた場合、この行為が原因で台がマイナス調整になってしまう可能性があり、結果的に大きな損失につながります。
理由②:台内部のセンサーや配線損傷のリスク
パチンコ台の内部には、玉の流れや入賞を感知するためのデリケートなセンサーや配線が張り巡らされています。遊技者側で無理な力を加えると、これらの内部機器を破損させ、修理費用が発生するリスク(器物損壊)があります。自己判断は避け、専門の知識を持つ店員に任せることが最も安全です。
2. 玉詰まり発生時の「適切な対処法」と店員が来るまでの対応
玉詰まりを確認したら、すぐに遊技を中断し、店員に連絡することが最優先です。
対処法①:遊技の中断と店員呼び出し
- 玉の投入停止: 打ち出しを止め、ハンドルから手を離します。残りの玉を投入しようとすると、詰まりを悪化させる原因になります。
- コールボタンの操作: 台の上や横にある呼び出しボタン(コールランプ)をすぐに押します。
- 状況を伝える: 店員が来たら、「この辺りに玉が詰まっている」ということを指差して冷静に伝えましょう。
対処法②:台から離れずに待機する
店員がすぐに来ない場合でも、台から離れずに待機します。これは、「遊技放棄」とみなされないため、また、他のお客さんが誤ってその台を触ってしまうことを防ぐためです。
焦る気持ちを抑え、状況を正確に説明できるように準備しましょう。
3. プロも迷う!玉詰まりが「プラスに作用」するジレンマ
玉詰まり(ぶどう)は通常、遊技者にとって不利益ですが、稀に玉の流れを「好転」させる方向に作用することがあります。特に、ヘソへ玉を誘導する寄り釘周りなどで玉が詰まると、玉の軌道が意図せず修正され、入賞率が一時的に向上する現象が発生します。
▶︎「打ち続けるか、店員を呼ぶか」の葛藤
遊技者にとって、突然入賞率が上がれば利益を最大化したいと考えるのは自然なことです。この有利な状況で、「このまま黙って打ち続けるべきか、それともルール通りに店員を呼んで元の状態に戻すべきか」という倫理的ジレンマに直面します。
- 自己利益の追求: 黙って打ち続ければ、店員が気づくまで期待値の高い遊技ができます。
- 公正性の追求: しかし、これは台が本来持っている性能ではない「異常な状態」を利用していることになり、店側から見れば遊技規則に反する行為(ゴト行為と見なされる可能性)を疑われるリスクも生じます。
プロの立ち回りでは、長期的な信頼と台の公平な状態維持を最優先するため、たとえ入賞率が上がっていても、異常を確認した時点で店員を呼ぶのが鉄則です。正直な行動こそが、店側からの信頼を得る最も確実な方法です。
4. 店員が実践する玉詰まりの「直し方」とサービス
店員は、玉詰まりの箇所や深さに応じて、適切な方法で迅速に対応します。
▶︎店員による玉詰まりの「直し方」
店員が一般的に行う処置は以下の通りです。
- 詰まりが浅い場合: 専用の細い針金や棒などを使い、釘の間から玉を押し出す。
- 詰まりが深い場合: 台のガラス扉を開放し、内部から手や道具を使って玉の流れを正常に戻す。この際、釘の曲がりがないかを確認する作業も同時に行われます。
▶︎顧客サービスの一環:「お詫びのサービス玉」の慣習
玉詰まりやその他の台のトラブル(エラー停止など)により、遊技者の時間や集中力が削がれたことに対し、ホールのサービスとして「お詫びの玉」を提供してくれる慣習があります。
- 提供方法: 店員が台に付いている鍵を開け、ヘソ(スタートチャッカー)に直接数十玉の玉を投入してくれます。
- 目的: これは、単に時間的損失を補填するだけでなく、トラブルによって低下した顧客満足度を回復させるためのサービスです。
注意点: この「お詫びのサービス玉」は、すべてのホールで義務付けられているものではありません。 ホールの方針や店員の判断に委ねられます。サービスがなかったとしても、それは不当な対応ではないことを理解しておきましょう。
一般的に、店員は遊技が中断した時間の回転数の損失分や、客の不満度を考慮して対応するため、基本的には感謝の気持ちを伝えることが、スムーズな対応につながります。
まとめ:焦らず「店員を呼ぶ」ことが最良の解決策
パチンコの玉詰まり(ぶどう)は、遊技中には起こりうる、ある種の「必然的なトラブル」です。このトラブルを最小限の損失で乗り越えるための鉄則はただ一つです。
- 自分で触らないこと。
- すぐに店員を呼び、冷静な説明をすること。
- たとえ入賞率が上がっていても、公正な遊技のために報告すること。
迅速かつ丁寧な対応を求める姿勢こそが、結果として遊技者自身の利益とホールの公正性を守ることにつながるのです。





